自然塾主催 「燕岳新雪」
記録メニューに戻る
開催日時:2015年11月20日(金)~23日(月)
 
 恒例の燕岳撮影会。今年は更なる異常気象でまったく雪がないとの事前情報の中を出発。昨年同様、参加者10名のうち5名が先行登山、スケジュール通りに登るのは5名だけ。山頂を含めて全く雪のない秋山で、撮影意欲は全く湧かない。
 
参加者:大谷、奥井、唐妻、高橋、二宮、町田、宮嶋、山口、渡里、他1名
     岩橋崇至先生、岩橋(宏)
 
行程 :有明荘集合(泊) →中房登山口~合戦尾根~合戦小屋~合戦の頭~燕山荘(泊) ~周辺撮影~燕山荘(泊) ~周辺撮影~合戦小屋~中房登山口~有明荘(解散)
 
 
11月20日 金曜日 曇り
 当初スケジュールで登る5名のうち電車組の3名は、車の高橋さんに穂高駅に寄ってもらって合流。15時30分に有明荘に到着。既に到着していた奥井さんを含めて全員集合。間もなく、燕山荘から宏倫さんも下ってきて、明日の体制が整う。
 入浴後18時から夕食。泊り客は意外に少ない。食後懇談し、21時就寝。
 
 
11月21日 土曜日 晴
 5時過ぎ起床。朝食は前夜頼んでおいた弁当をロビーで食べる。外は1℃だが、意外に寒さを感じない。ケーブルで上げて貰う荷物をより分け、ザックを軽くして6時半に宏倫さんの車で登山口へ送ってもらう。
  軽くストレッチをして、7時10分登山開始。例年だと第一ベンチまでの急登は雪混じり、氷混じりでやっかいだが、今年は夏山同然でまことに歩きやすい。間もなく車を置きに行った宏倫さんも追いついて先頭でペースを作ってくれる。それにしても宏倫さんは15日に第1陣、19日に第2陣、そして今日と、1週間に3度の登下降だ。
 雪のない登山路は歩きやすい。第一ベンチ(7:56~8:06)第二ベンチ(8:38~47)第三ベンチ(9:23~33)富士見ベンチ(10:15~27)と平均70歳のパーティーとしては順調にこなし、11時丁度に合戦小屋に到着。
 小屋前のベンチは満員。天気予報も良く、暖かいこともあってか、ともかく登ってくる人が多い。有明荘でも年々登山者は増えていると言っていたが、若い人が増え、日帰り登山が特に多くなっているようだ。

 それぞれにゆっくり持参の行動食を取り、体を休め、荷物を再整理して12時丁度に登行再開。合戦の頭まで25分で着いた。雪のないのはありがたい。展望が開けてびっくり。聞いていたとおり、燕岳をはじめ周囲の山々雪が全く付いていない。
 まるで秋の山だ。いや、樹々の葉が全て落ちているので秋とも違う。初めて見る色のない灰色の山並だ。遠く槍ヶ岳のみにごま塩のように雪が付いているが、大天井や常念も色がない。季節感の無い異様な雰囲気だ。
 12時33分、燕山荘に向けて最後の一登りを開始。通常この辺りから撮影しながら登るのだが、今回は撮影意欲が湧かない。12時57分、二宮さんの待つお褒めの松に着く。向かいの山の間にガスが入ってちょっと絵になりそう。素人とはいえカメラマン、何も撮らないわけにはいかない。

 初めてカメラを取り出し、岩の上からアングルを求めて撮影開始。人数は少ないが撮影ポイントも少なく、おまけにガスがどんどん変化するので交代交代して時間が掛かる。たった1点の撮影に45分も費やしてしまった。気温8℃無風、暖かくて気持ちが良い。
 やっと腰を上げ、13時42分に歩行再開。雪がないのでまだ夏路だ。14時25分、テント満杯のテント場を過ぎて燕山荘に到着。先生始め先行組の皆さん、小屋の井村支配人らの笑顔に迎えられて小屋に上がる。
 14時50分、参加者全員が揃ったので食堂の奥でお茶タイム。先行組も今日同様で撮影意欲が湧かない毎日だったようだ。朝晩の撮影時も良い条件にはならなかったとのこと、異常気象がもたらす雪のない冬山では致し方ない。16時10分、日没前後の夕焼けを期待してスタンバイしたが、やはりだめだった。

 小屋は大繁盛。夕食は3回に分かれる。250人ほど宿泊したようだ。その他にテント組や日帰りを含めると400~500人が登っていたのかもしれない。23日の予報が芳しくなかったので昨日今日に集中したようだ。
 夕食は3回目の19時。いつもながら燕山荘の食事は内容豊富で美味しい。雪がないので水不足が大変、使い捨てのお皿を使わざるを得ないと詫びていたが、そんなことは当然で誰も不満はない。食後の社長のアルペンホルンも3回目が最も上手だった。食後はいつもの懇談で一日を終わる。
 
 
11月22日 日曜日 曇り
 5時半起床も曇天、ガスもあって撮影に出る人もいたが大半は停滞。ただし、夜中の星空が綺麗だったようで、寝ずに努力した者にはご褒美があったようだ。朝食は並んだ順なのでロビーは人で溢れている。7時15分、やっと一段落したところで全員そろって朝食。引き続いてコーヒータイム。
 その後も天候の回復なく、食堂の掃除が終わったところで、9時から11時まで講評会になる。遠方で東京での講評会に出られない人を中心に先生の丁寧な指導が続く。これこそが勉強だ。
  12時前後、今日の登山者もそろそろ登ってきて賑やかになる。各自小屋のメニューから昼食を取る。14時、小屋にばかりいても仕方がないので、先生と有志が曇天の中、散歩と称して山頂方面に出かける。15時半ごろ、期せずして雲が切れてきた。今まで姿を見せなかった槍ヶ岳も颯爽と屹立している。
 それ、とばかり残った者も一斉にカメラを担いで外に出る。日没は16時半前後、皆期待して小屋前の好展望地やヘリポートで待つが、西の空の低いところに雲があって夕焼けは見られず。冷えてきたので一部のダケカンバなどに少し霧氷が付き始めたのを切り取って撮影した程度で一日が終了。
 18時15分、夕食。今日は2回転で済んだようだ。今日も19時から懇親で夜長を費やす。
 
 
11月23日 月曜日 曇り
 5時頃から各自起床。外は相変わらずだったが、東の空が明るくなったので万に一つを期待して撮影に出る。結果は東の空が少し赤くなった程度で、ご来光も少し高くなってから雲の間にちょっと顔を見せただけ。槍や燕もまったく赤くならなかった。
 7時前ごろから揃って朝食。今日は全員下山。8時30分出発予定で下山準備にかかる。小屋の人たちと恒例の記念写真を撮り、8時53分燕山荘に別れを告げる。下山は先生の先導でゆっくり各自の足並みを見ながらリードしてくれる。
 9時25分、お褒めの松で最後の撮影。9:44~47合戦の頭で休憩し、10時5分に合戦小屋に着く。ここはいつも人が多い。多少登ってくる人もいるが、ほとんどが下りだ。荷物を再整理し、10時24分に小屋を出発。
 あとはほぼ30分おきに現れるベンチで休みながら下る。富士見ベンチ(10:54~59)第三ベンチ(11:33~39)第二ベンチ(12:10~16)第一ベンチ(12:44~54)。83歳の大谷さんの足に合わせてとはいえ、極めて順調。雪のない乾いた路は楽だ。
 13時33分、登山口に降り立つ。その10分前、町田さんのご主人が迎えに登ってきたのには驚いた。そのご主人の車と途中から先行して下った宏倫君の車で、直ちに有明荘まで乗せてもらう。舗装路を20分歩かないで済むのはまことにありがたい。
 有明荘の昼食は14時までというので、急ぎ食堂で昼食。実質今日までの営業なので残ったメニューは少なく、カレーとうどんに分かれて注文。疲れた体には何でも美味しい。ここまでで撮影会は終了。帰りを急ぐ人、ゆっくりな人、それぞれに温泉に入浴して岐路に着いた。
 
記録:山口
写真:岩橋宏、山口