五千尺主催「上高地自然写真教室~コシナ・レンゲツツジを撮る~」記録
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開催日時:2015年6月3日(水)~5日(金)
 
 第19回目の上高地自然写真教室。今年は春から暑い日が続き、どの地域でもサクラをはじめ花々の便りは1週間ほど早い。先月の赤城山も空振りだっただけに心配しながら出発したが、案の定目指すコナシは終わり、レンゲツツジはこれからという状況。それでも何とかなるのが自然塾の撮影会だ。
 直前に岩橋先生が急な都合で参加できなくなり、変わっていつも助手を務めてくれている宏倫君が先生となるハプニングもあったが、助手とはいってもキャノンやNHKで講師を務める立派なプロ写真家であり、気心知れた間柄なので楽しい撮影会となった。
 
参加者:下島、西田、町田、宮嶋、山口、他1名
     岩橋宏倫先生
 
行程 :五千尺ロッジ集合~小梨平~五千尺ロッジ (泊) ~周辺撮影~ロッジ~左岸~明神~徳沢~明神池
     ~右岸~五千尺ロッジ(泊) ~画像処理勉強会(解散)
 
 
6月3日 水曜日 曇り
  13時過ぎに全員集合。自然塾の5人と前回も参加した宏倫先生の生徒さん1名で全員顔馴染み。自己紹介するまでもなく自然に教室が始まる。とは言っても外はどんよりとした曇り空。14時まで懇談で様子を見る。
 14時、ともかく小梨平に撮影に出る。コナシは終わってしまったが、マイズルソウなどが咲いていたのでシャッターを切る。そのうち誰かがショウキランを見つけて全員でこれを撮影。長年上高地を訪れているが、ショウキランを撮ったのは初めてだ。これだけでも今回の撮影会は成功だ。
 15時頃、小雨がパラつく。しばらく頑張ったが、15時半前後に各自それぞれにロッジへ戻って今日の撮影は終了。夕食は18時、それまで入浴を含めて部屋でのんびり過ごす。
 18時夕食。いつもの豪華なビュフェスタイルだが、昨年とは料理の内容が大分変っていた。ウェイターやウェイトレスも新しい顔ぶれが多かったので、調理を含めメンバーの入れ替えがあったらしい。先生含めて7名なので1テーブルで和やかに懇談しながら20時まで食と会話を楽しむ。その後もしばらくロビーで歓談して21時頃各自部屋に戻る。
 
 
6月4日 木曜日 晴れ
  早朝の撮影はフリー。4時頃から三々五々撮影に出る。晴れの予報だが、穂高の頂きは僅かにガスが舞って時折り姿を現すだけだ。この時期は朝日が穂高の斜め後ろから上がるので、穂高の写真はなかなか難しい。反面焼岳は赤く焼けるのでこちらの方が被写体としては良い。
 いつもに比べて人影は薄く、事前の天気予報があまり良くなかったことが影響しているのかもしれない。流石に標高1500mの上高地、下界は朝でも20℃近いが、ここではダウンを着て丁度良い。6時半頃まで撮影して戻る。
 7時~7時半、朝食。天気はどんどん良くなって快晴。8時45分に撮影に出る。今日の予定は徳沢往復だ。小梨平を抜ける辺りにニリンソウが咲いていたが、もう終わりかけでしかも小さい。過去に良いのを撮っているので見るだけで通り過ぎる。反面、いつもはあまりカメラを向けないラショウモンカズラが、立派な花を付け沢山咲いていたのでシャッターを切る。
 明神までにクルマバツクバネソウやクルマバソウを撮ったが、サンカヨウやエンレイソウ、ツバメオモトなどはもう終わりを告げていた。昨年見つけたイチヨウランも必死に探したが見つからなかった。
 10時15分、明神着。明神館前のコナシはすっかり葉が茂って、花が咲いていた気配も残っていない。20分休憩して先へ進む。明神館を過ぎると一層人影が減って、前後に人が見えないほど静寂な森の小路になる。
 時折り見える梓川は水量も多く、澄んだ流れに心を洗われるが、被写体にはなりにくく、明神岳も作品にはなりにくい。ひたすら花を求めて路端に目を向け、シャッターを切りながら徳沢に向かう。徳沢近くのベニバナイチヤクソウの多い地域に期待したが、こちらはやや早いようで、株も少なくまだ蕾の状態が多かった。
 12時40分、徳沢着。明神から1時間のコースを、撮影しながら2時間かけてきたが、これが自然塾のペースだ。今日中に帰らないといけない宮嶋さんはここで下山。残る者は徳沢園で昼食とする。
 その後は各自適当に時間を潰し、14時に帰路に就く。明神までは来た路を戻るので撮影も少なく15時頃に明神帰着。ツバメオモトを撮りたいと町田さん一人が探しに行ったが、本体はその間休憩。戻るのを待って15時28分に明神池に向かう。
 明神橋を渡り、嘉門次小屋を通過したが、この時間にはいつも混んでいる嘉門次小屋に客はほとんどいなかった。明神池は穂高神社の神聖な池、拝観料を払って4人が入場。その後右岸をロッジに向かう。
 その途中、明神池から流れ出る湿地の辺りから300mほどに渡り、大きな猿の群れに出くわした。100頭ぐらいいるかもしれない大きな群れで、路端でのんびり毛づくろいしたり、枝先を飛び回って遊んだりして寛いでいた。人を恐れるでもなく、向かってくるでもなく、平然とごく自然にふるまっていたが、一人で歩いていたらうす気味悪い存在だろう。
 17時15分から45分にかけて三々五々ロッジに帰着。この日は客が多く夕食は19時からとなった。この日も21時まで食事を取りながら懇談。
 
 
6月5日 金曜日 曇り
 昨日と同様早朝撮影はフリー。朝からどんよりした曇り空で、撮影に出る人出ない人半々だ。 7時朝食。天候は今にも降り出しそうな雰囲気で撮影意欲が湧かない。相談の結果、宏倫先生得意の画像処理の勉強会を行うことにする。
 9時~11時15分、キャノンのDPPソフトやフォトショップの使い方を聞き、それぞれに大いに参考とした。11時15分勉強会を終了し、同時に今回の撮影会を終了。それぞれ帰宅の準備に入った。
 出発前から天候は期待できなかったが、中日が終日快晴で存分に撮影できたのが良し。花が少なかったのと朝晩の条件がよくなかったのが悪。善し悪し相半ばながら、楽しく3日を過ごせたのが何よりだった。
記録・写真:山口